横浜国立大学 成長戦略研究センター ベンチャービジネス部門
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学部学生へのベンチャー教育

     授業「アントレプレナー入門」


イノベーション創出人材・起業家型人材の育成を、学部生、大学院生、ポスドクまでを対象にシームレスに展開することを目指して、2011年から「アントレプレナー入門」を学部学生向けに開講しました。この講義の特徴は、全学の教養教育科目として学部1年生から4年生までを対象として、講義とワークショップを組み合わせた形態にあります。講義では、イノベーション創出人材・起業家型人材に求められる知識、考え方を中心に外部講師も加えて座学を行います。ワークショップでは、少人数のグループに分かれて新規事業プランニングの模擬プロジェクトを行います。

授業内容


・ 社会環境の変化
・ 組織とマネジメント
・ 起業家像と起業事例
・ 新商品企画
・ 研究開発
・ トレンドとマーケティング
・ ワークショップ
・ 良い物探し
・ 新規事業プランニングと発表

新規事業プランの例


・ 店舗の混雑具合を知ることが
できるアプリ
・ 中小企業へ優秀な学生を
仲介するリクルートサービス
・ ペット保育園
・ 農家と農業に興味がある人の
マッチングサービス
・ 高齢者と要介護者の
旅行サービス

外部講師


家安 香
TREND UNION
(Edelkoort East 株式会社)取締役

水井 涼太
特定非営利活動法人 ディスカバーブルー
代表理事

     授業「実践新商品企画」


本授業は、2009年より大学院生および学部上級生を対象に開講した「新製品企画実習」(2009、2010年は経済産業省による「産学人財育成パートナーシップ事業」の一環として実施)を、全学部の学部生を対象に、その内容を発展させたものです。

本授業では新商品(飲料)のコンセプト開発を実習することにより、新商品企画の手順、手法を習得するとともに、毎回の講義を通じて裏付けとなる理論を学習し、実践と理論の両面から「新商品企画」を学ぶものです。

授業では、消費者ニーズの把握、商品アイデアの創出、アイデアのコンセプト化、新商品案の消費者受容性の確認、新商品案の見直しという一連の実作業を、PDCAサイクルに沿ってグループ実習により行います。対象となる消費者に対し、ニーズの把握や受容性確認の調査を実地にて行うことにより、「消費者指向」を自らが実感し身につけていく構成としています。最終発表会では、企業の新商品開発担当の方々に参加いただき、新商品案を事業可能性という視点からも検討していきます。

また、実習グループの構成は学部、学年を越えて行い、バックグラウンドを異にするメンバーによる作業を、実際に体験することも大きな目的としています。「創造する力」に加えて、実社会で求められる「協同作業」「他者への説明、説得」を、実習を通じて学生たちが経験することにより、イノベーション創出人材の育成を目指しています。

授業内容


・ 消費者ニーズの把握、
市場の分析
・ 対象とするカテゴリーの規定
・ アイデアの創出とスクリーニング
・ コンセプト開発と商品化
・ 商品案の受容性確認と見直し
・ 商品案の発表

商品案の例


・ 歯の健康を促進する飲料
・ 体にやさしいデザート飲料
・ パジャマで飲む寝る前の
清涼飲料
・ 健康と気分転換どちらも大切に
する女性のための欲張り紅茶

 

大学院博士課程前期へのベンチャー教育

     授業「イノベーションと課題発見Ⅰ・Ⅱ」


VBLでは、1999年から「新技術と起業」、2010年からは「イノベーションと起業」と題した講義を開講してきました。2015年からは、さらにチームワークを強化させた「イノベーション課題発見Ⅰ・Ⅱ」を開講し、VBLの事業として企画・実践しています。

「イノベーションと課題発見Ⅰ・Ⅱ」の特色の一つは、起業に伴う様々な問題について、民間の第一線で活躍しているエキスパートに課題発見とイノベーションの視点から講義をしていただいていることです。講義は集中講義で行い、実体験に基づく講師の話と質疑応答がなされています。

二つ目の特色は、一方的な受け身の講義だけでなく、受講者数名ごとにチームを作り、実際の起業家を訪問してヒアリング調査を行うと同時に、学生がアイデアを出し合ってビジネスプランを作成し、それぞれについて講評会で発表するという実践的な授業が展開されています。

本講義では、チーム員の協力とヒアリング調査を通じて「コミュニケーション力」を、ビジネスプラン作成を通じて広い視野からの「問題解決力」を、そして講評会での発表を通じて「プレゼンテーション力」の3つの力を向上させることも狙いとしています。

授業内容


・ 課題解決からの起業
(起業体験)
・ 課題発見と事業機会
・ 社会課題と起業
・ 社会環境の変化と
イノベーション
・ 新規事業プランニング
・ マーケティングと市場競争戦略
・ 資金調達と資本政策
・ 事業収支と財務計画
・ 起業家訪問調査発表会
・ ビジネスプラン発表会

ビジネスプランの例


・ お薬手帳の電子化
・ 駅前農業スクール
・ マイナースポーツのプロデュース
・ 海外ヒッチハイクサービス
・ 二毛作経営マッチングサービス

外部講師


一之瀬 卓
株式会社ipoca
代表取締役/税理士

原田 潤
公認会計士原田事務所
公認会計士

永井 義人
有限会社情報建築
取締役

大久保 和孝
新日本有限責任監査法人
シニアパートナー

呉 雅俊
株式会社TNPパートナーズ
代表取締役社長

山内 幸治
特定非営利活動法人ETIC.
事業統括ディレクター

     横浜発ベンチャーインターンシップ「イノベーションと起業Ⅱ」


「横浜発ベンチャーインターンシップ」は、2005年から5年間の計画で文部科学省の「産学連携による実践型人材育成事業」として採択された事業を母体とし、2010年より横浜国立大学独自の事業としてあらためてスタートしました。

この事業は、VB部門が推進する「起業家型人材育成モデル事業」の重要な柱として位置づけられてきており、大学院共通科目起業入門講座「イノベーションと起業・2単位」の修了生を受講対象として210時間の長期インターンシップを実施しています。「イノベーションと起業・2単位」および「横浜発ベンチャーインターンシップ・4単位」の両講座修了者には「起業家人材養成教育プログラム認定証」が授与されるとともに、成績履修台帳に副専攻プログラム「ベンチャー・ビジネス」修得が特記され、学生の質を保証する仕組みとなっています。

インターンシップ事業の目的

本事業は、深い知的学識を発揮し、自ら社会や産業のニーズに対応して、新しいことに挑戦する精神と問題解決能力を備えた起業家型人材を育成していくためのインターンシップとして、ベンチャー企業等の外部から共同参画を得て教育プログラムを行っていく、先導的モデル教育事業を目指すものです。

インターンシップ事業の特長

インターンシップを単なる就業体験で終わらせないよう、本事業では短期ではなく長期(210時間)のインターンシップとして実施します。また学生には部分的な研究の専門分野だけの経験ではなく、企業を取巻く幅広い事柄について経験をしてもらうため、受入企業と調整・検討を行いながら各自に異なる課題を設定し、提案を行ってもらうのが特長です。

インターンシップテーマ例


・ 新アプリ開発
・ 作業効率改善提案
・ 駅周辺の新しい価値提案
・ ライフサイクルコストの算出
・ 新スポーツチーム立上げ事業
・ 関連事業の海外文献調査